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導入事例 - ひたちなか市役所様

「リモートPCアレイ」とシンクライアント端末の連携でセキュリティと事業継続性を確保したテレワーク環境を実現

導入の背景

LGWAN接続系から個人番号利用事務系環境の仮想環境へリモート接続する機器としてブレードPC方式のシステムを利用していたが、機器リースの更改を迎えたタイミングで同機器の販売が終了しており、急遽それに替わる機器を検討する必要があった。

選定理由

・VDIに比べて低コストで短期間での導入が可能
・稼働するコンポーネントが少ないため保守運用でのコストを抑えられる
・常に安定したパフォーマンスを発揮

導入製品・サービス

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リモート接続用機器の更改にあわせてVDI、SBC方式など新たなシステムを検討

ロゴ ひたちなか市の海岸沿い1,182haにおよぶ広大なひたちなか地区には、国営ひたち海浜公園、茨城港常陸那珂港区、常陸那珂工業団地などを擁し、 国際流通港湾の整備が着実に進むとともに、北関東自動車道が全線開通するなどインフラの整備も進み、物流の優位性などから多くの企業が進出しており、 県内有数のものづくりのまちとして躍進を続けています。
ひたちなか市では、急速に進む情報化社会に対応し、デジタル化の推進による市民サービスの向上や地域の発展などを図るために「ひたちなか市デジタル化推進指針」 を策定し、情報化施策を推進しています。
そうした施策の中、同市では2015年に総務省が打ち出した自治体の情報セキュリティ対策に基づき、個人番号利用事務系、LGWAN(総合行政ネットワーク)接続系、 インターネット接続系の3つを分離した「三層の対策」によるネットワーク環境を構築し、2017年からはLGWAN接続系から個人番号利用事務系環境の仮想環境へ リモート接続する機器としてブレードPC方式のシステムを利用していました。しかし、機器リースの更改を迎えたタイミングで同機器の販売が終了しており、 急遽それに替わる機器の検討を始めました。
ひたちなか市 企画部情報政策課 主任 藤井 亮太 氏は、機器検討の経緯について次のように話します。

「機能的にはVDI(Virtual Desktop Infrastructure)方式が適しているのではと思い検討したのですが、コスト高がネックになりました。また、SBC(Server Based Computing)方式も検討しましたが、本市が導入している基幹システムはサーバOSをサポートしていないため、こちらも採用できないことがわかりました。」

導入コストや運用・保守の負荷を低減できる「リモートPCアレイ」の採用を決定

藤井 亮太 氏
ひたちなか市
企画部情報政策課
主任
藤井 亮太 氏
こうした検討の経緯をリコージャパンの担当者に相談したところ、「リモートPCアレイ」が紹介されました。
「リモートPCアレイ」は、20年以上の仮想デスクトップ構築経験に基づき、アセンテックが企画・製品化したリモートアクセスソリューションです。 特長は、1Uの筐体に複数の物理PCカートリッジと仮想デスクトップに必要なコンポーネントを搭載しています。サーバで構築する仮想デスクトップシステムは、 セキュリティやテレワークに優れたソリューションですが、構築や運用には高度なスキルを要するエンジニアと長期間の構築期間が必要となります。 これらの課題に対して、セキュリティを担保したままPC集約率、導入コスト低減、導入期間短縮、保守運用性の向上を追求したのが「リモートPCアレイ」です。
この「リモートPCアレイ」のメリットについて、リコージャパン株式会社 マーケティング本部 茨城支社 コーディネート営業部 茨城インテグレーショングループの仲田 達也 氏は次のように話します。

「いわば、小さく作ったPCを並べて集約したソリューションですので、イメージしやすく構成もシンプルです。そのため低コストで、短い期間での導入も可能です。」


こうした提案に対して藤井氏は、
仲田 達也 氏
リコージャパン株式会社
マーケティング本部 茨城支社
コーディネート営業部
茨城インテグレーショングループ
仲田 達也 氏


「『リモートPCアレイ』はハイパーバイザーが不要なためVDIに比べ低コストで導入でき、また稼働するコンポーネントが少ないので、保守運用コストも低減することができます。こうした導入や保守運用でのコストを抑えられることは、大きなメリットになりました。」と評価します。

また、パフォーマンスや保守についても以下の評価をしました。

「VDIのように複数のユーザーがリソースを共有するのではなく、1人のユーザーが1台の物理PCを占有できるため、常に安定したパフォーマンスを発揮してくれます。 これまで使用していたブレードPCも、1台のカートリッジにつき4台のPCが割り当てられていたため、時おり処理速度が落ちる場面もありました。 また保守対応で故障したPCを交換する際には、他の3台のPCも止める必要があることも課題となっていたため、『リモートPCアレイ』はそうした課題も解決できると感じました。」

こうした評価にもとづき、ひたちなか市では次期リモート接続用機器として「リモートPCアレイ」の採用を決定しました。

構成がシンプルな「リモートPCアレイ」導入時の構築や初期設定も短期間で完了

青柳 利弘 氏
リコージャパン株式会社
マーケティング本部 茨城支社
コーディネート営業部
茨城インテグレーショングループ
青柳 利弘 氏
ひたちなか市では、同市の基幹システムを快適に動作させるために必要なスペックを満たすCore i5モデルで、1Uに20台の物理PCカートリッジを搭載した「リモートPCアレイ100」を選定。300台の端末に対応するため筐体15台が同庁舎に導入されました。

「当市の個人番号用環境は、これまでもオンプレミスで運用していました。そのため今回の『リモートPCアレイ100』15台も、庁舎内のサーバルームに設置しました。サーバルームへの立ち入りは厳重に管理されていますので、セキュリティ面でも安心です。」(藤井氏)

この導入作業について、リコージャパン株式会社 マーケティング本部 茨城支社 コーディネート営業部 茨城インテグレーショングループの青柳 利弘 氏は、次のように振り返ります。

「今回は事前に検証機をお借りして、マスター設定等を行った上で導入しましたので、現地での作業もスムーズに運びました。『リモートPCアレイ』は構成がシンプルですので、構築や初期設定も短期間で完了することができました。」

また、運用や保守の容易さについても、リコージャパン株式会社 マーケティング本部 茨城支社 コーディネート営業部 茨城インテグレーショングループの渡邊 智之 氏は、

「各種設定も管理コンソールから一括でできますし、コンポーネントも少ないので、保守運用コストも低減することができます。」と話します。

今回の短期間で完了した導入作業について藤井氏は以下のように話します。

「当初の検討作業に思ったより時間がかかってしまい、リースの更改期限に対して余裕のあるスケジュールを組むことができませんでした。そんな中、予定納期に納めていただくことができて非常に助かりました。」
  • 「リモートPCアレイ」のメリット
  • ハイパーバイザーが不要なため低コストで導入可能
  • 構成がシンプルであるため、構築・設定が容易で、保守運用の負荷も低減
  • 1つのカートリッジを1人のユーザーが占有できるため、パフォーマンスが安定

低コストながら十分な機能とスペック処理速度も向上し現場の職員にも好評

渡邊 智之 氏
リコージャパン株式会社
マーケティング本部 茨城支社
コーディネート営業部
茨城インテグレーショングループ
渡邊 智之 氏
こうして2022年1月、ひたちなか市役所内のサーバルームに「リモートPCアレイ」が設置され、厳重な管理のもと実際の業務における運用が開始されました。
実際のユーザーとなる職員の反応を見ていた藤井氏は、

「これまで使用していたシステムと使い勝手はほとんど変わらないので、すんなりと受け入れられたようです。画面にリモート接続へのアイコンがあるのですが、 そのアイコンがちょっと変わったぐらいにしか感じていないかもしれません。ただ前回よりスペックは向上していますので、処理スピードが速くなったという声は聞こえてきます。」

と職員の様子を話します。

「運用開始から約3カ月ですが、特に支障は出ていません。処理速度も向上し、現場の職員にも好評です。『リモートPCアレイ』は、リモート接続用システムとして十分な機能・スペックを備えていながら低コストであり、運用や保守の負荷も低減できる、魅力あるソリューションだと感じました。」(藤井氏)

お客様情報

お客様名 ひたちなか市役所
所在地 茨城県ひたちなか市東石川2丁目10番1号
自治体概要 ひたちなか市は、平成6年11月に勝田市と那珂湊市の合併により誕生しました。 西は那珂市、北は東海村に、南は那珂川を隔てて水戸市、大洗町に接し、東は太平洋に面して13kmの海岸線が続いています。 海や緑など豊かな自然に恵まれ、特に春のネモフィラや秋のコキアでも知られる国営ひたち海浜公園は多くの観光客を集めています。 こうした自然環境とバランスよく発展した多様な産業、快適な都市環境など、多彩な魅力にあふれているまちです。
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