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導入事例 - 株式会社KDC様

VDIからリモートPCアレイへの移行で全社的なテレワーク環境構築を実現

導入の背景

限定的な用途で利用していたVDIを全社的にテレワーク含む通常業務で利用するため、VDIの再構築をオンプレやクラウド含め検討。しかしオンプレ環境は高コストになり、クラウドサービスでは利用しているアプリケーションがサポート対象外ということでそれぞれ断念。VDI以外のソリューションを模索していた。

選定理由

・VDI(オンプレ、クラウド)と比較して低コスト
・既存アプリケーションが問題なく稼働
・元々使用していたPCと同等以上で、社員の通常業務に耐えうるスペック

導入製品・サービス

カタログPDF


コロナ対応をきっかけにVDI環境の見直し検討

ロゴ  KDCは1970年の設立以来、携帯電話に関する請求書等の印刷発送、システム開発・運用、故障端末の受発送を中心としたサービスにより成長してきました。
2021年7月より、ITソリューション事業に着手し、2022年9月、業務改善プラットフォーム「kintone」などを手掛けるサイボウズ社のオフィシャルパートナーとなりました。現在はkintoneの導入支援から活用までお客様と共に研究し、お客様に最適な社内環境を提供するKDCのサービス「Style lab」を展開しています。株式会社KDC システムビジネス部 ソリューションビジネス担当部長 西岐 貴徒 氏は以下のように意気込みます。

「お客様にStyle labのサービスを提供することで、共有フォルダの管理やメール等の連絡などの雑務に縛られていた時間を、新しい価値を創造する時間に充てていただき、企業の競争力強化や働き方改革に貢献していきたいです。例えばkintoneでは、個々で扱っていたデータをクラウド上で一元管理するため、リアルタイムの編集、共有が可能となり、業務の効率化、情報の『見える化』が実現できます。加えて、データの1つ1つにコメントすることもできるため、社員間のコミュニケーションが円滑になります。kintoneに限らず、お客様の困りごとに適した解決策をご提案し、そこで働く従業員の皆様の働きがい向上に貢献していきたいです。」

西岐 貴徒 氏
システムビジネス部
ソリューションビジネス担当部長
西岐 貴徒 氏
KDCでは以前より既存の仮想環境を使ったテレワークを部分的に実施していましたが、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言への対応により、テレワーク制度を新たに確立したことで、全社的な在宅勤務を推進することになりました。
しかし、既存の仮想化基盤(VDI)では通常業務に耐えられないという課題があり、代替となるソリューションを模索していました。
株式会社KDC システムビジネス部 社内システム システム運用担当 池原 貴志 氏は以下のように振り返ります。

「お客様先で社内環境を限定的に利用する目的でVDIを導入していましたが、この環境をそのまま全社的に通常業務で利用するとなるとスペック的に厳しいものがありました。そこで全社的なテレワークに耐えうるVDIの再構築をオンプレやクラウド含め検討していました。しかしオンプレ環境は高コストになり、クラウドサービスは利用しているイントラ環境がサポート対象外ということでそれぞれ断念せざるを得ませんでした。そこでVDI以外でのソリューションを模索していたところ、リモートPCアレイをWebで見つけ、問い合わせさせていただきました。その後アセンテック様より製品説明を受け、リモートPCアレイが価格面とイントラ環境の制約をクリアできることが分かったため、すぐに検証機をお借りし検証に取り掛かりました。」

選定・検証のポイントとしては以下になります。
  • VDI(オンプレミス、クラウド)と比較して低コスト
  • 既存イントラ環境との親和性
  • 元々使用していたPCと同等以上で、社員の通常業務に耐えうるスペック

リモートPCアレイ1台でテレワークを試験運用後、本格導入

Mア 鋭一 氏
システムビジネス部
社内システム システム運用担当課長
Mア 鋭一 氏
テレワークを推進したことにより、オフィスのデスクに空席が目立つようになったため、同時にフリーアドレス化も進めることになりました。フリーアドレス対応によるオフィス工事をしている間に、先行導入していたリモートPCアレイ1台で20名のテレワークを試験実施。そこで大きな問題がなかったため、リモートPCアレイの本格導入を実施しました。
リモートPCアレイの導入作業について、株式会社KDC システムビジネス部 社内システム システム運用担当課長 Mア 鋭一 氏は以下のように話します。

「新たな端末を準備する場合、通常PCの場合は社内システム担当が広いスペースに端末を並べてキッティングしますが、リモートPCアレイは筐体に20台のPCがコンパクトに並んでいるので、作業スペースも節約でき、非常に容易に準備をすることができました。普段PC用に使用しているOSイメージ展開ツールを利用できるのと、各カートリッジをリモートで設定できるのもメリットですね。」

テレワークとフリーアドレス化を順次拡大。リモートPCアレイの再販も検討

藤原 克行 氏
システムビジネス部
社内システム システム運用担当
藤原 克行 氏
こうして、2022年1月に2台、同年7月に10台のリモートPCアレイを追加導入し、テレワーク環境が本格稼働となりました。

「本格導入後、想定通り問題なくテレワークが実施できています。リモートPCアレイ上でWeb会議を実施しても、ローカルと比較して若干ラグがあるという報告はありますが、特に大きなトラブルは発生していません。」(株式会社KDC システムビジネス部 社内システム システム運用担当 藤原 克行氏)

今後の展開について、西岐氏は以下のように話します。

「現在までの導入で開発やデザイン業務といった特別は機器を利用する業務以外はリモートPCアレイにより在宅勤務が可能となりました。今後については、今年度中に3台追加導入し、テレワークとオフィスのフリーアドレス化を拡大予定です。また、今回のリモートPCアレイ導入が非常に好感触だったため、外販向けの製品取り扱いも検討しています。」
システム概念図
システム概念図

お客様情報

お客様名 株式会社KDC
所在地 大阪府大阪市西淀川区千舟3丁目3-2
事業概要 KDCは1970年の設立以来、携帯電話に関する請求書等の印刷発送、システム開発・運用、故障端末の受発送を中心としたサービスにより成長しました。
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