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導入事例 - 西都市役所様

140台の個人番号利用事務系PCをリモートPCアレイで集約。執務スペースの拡大とPC運用の効率化、コスト削減を実現。

導入の背景

従来より三層分離環境において、インターネット接続系については仮想デスクトップを利用していたが、個人番号利用事務系とLGWAN系については、個別のノートPC2台を利用しており、業務スペースの問題と物理PCの管理コストが課題となっていた。そこで、 LGWAN接続系のPC1台から3系統のネットワークにアクセス可能なシステムの構築を検討した。

選定理由

・VDIと比較して2/3程度のコストで導入可能
・宮崎県内の自治体を含む、多くの導入実績
・物理PCと比較して故障部分が少ない
・サーバールームに集約できるためセキュリティ性が高い

導入効果

・物理PCが集約され、管理コスト削減
・業務スペースが有効に使えるようになったため、業務効率が向上
・個人番号情報はサーバールーム内で管理し、かつICカードによる二要素認証で高いセキュリティレベルを維持

導入製品・サービス

カタログPDF


新市庁舎への移転にともなうスペース的な制約から、
個人番号利用事務系PCの仮想化を検討

ロゴ 宮崎県の中央に位置する西都市は、豊かな自然と歴史が調和した街です。日本最大級の古墳群「西都原古墳群」をはじめ、古代の歴史ロマンが息づいています。温暖な気候と、広大な農地が広がり、この街から生産が始まった宮崎完熟マンゴーを始めとして新鮮な農産物が豊富です。また、九州山系の豊かな自然に囲まれ、アウトドア活動も楽しめます。都市と自然が共存する、暮らしやすい環境も魅力の一つです。

西都市では、従来より個人番号利用事務系(住民基本台帳ネットワーク:マイナンバー系)、LGWAN接続系(総合行政ネットワーク)、インターネット接続系の3つを分離したいわゆる「三層の対策」のαモデルでネットワークの運用を行い、このうちインターネット接続系については仮想デスクトップによる端末仮想化を実現していましたが、個人番号利用事務系とLGWAN系については、それぞれ個別のノートPCを利用していました。 このため、個人番号利用事務系の業務を行う職員はデスク上に2台のノートPCを置いて利用しており、スペース的な問題と物理PCの管理コストが課題となっていました。 特に職員の執務スペースについては、2021年に開庁した新庁舎が、市民が利用しやすいように効率性・機能性を重視した結果、各職員のスペースが若干削減されたことから、見直しが必要となっていました。

そこで西都市役所では、個人番号利用事務系とLGWAN系のPCが更新時期を迎える2024年を期に、PC環境の見直しを検討しました。 西都市総合政策課の山内 浩嗣氏は「各PCの単純なリプレースも検討はしましたが、スペースの課題を考えるとコストが見合うようであれば物理PCを削減したいと考えました。そこで、端末をLGWAN接続系の物理PCに集約し、この1台から3系統のネットワークにアクセスできることを要件として、関係各社に提案を求めました」と語ります。

VDIより低コストで仮想デスクトップ化が実現できる
「リモートPCアレイ」の提案を採用

山内 浩嗣 氏
総合政策課 情報政策係
係長
山内 浩嗣 氏
この要件を受けて、多くの会社はVDI(Virtual Desktop Infrastructure)を提案したといいます。その中で、地元宮崎のシステム会社 株式会社デンサンが提案したのが「リモートPCアレイ」を活用した仮想デスクトップ環境でした。株式会社デンサン 日高氏は「『リモートPCアレイ』はVDIと物理PCのちょうど中間的な位置づけで、物理PCをなくしたいという西都市様の要件を満たしつつ、VDIよりハードウェアやライセンス料が抑えられる点、さらに宮崎県庁など他の自治体での導入実績もあることから実績面でも問題ないと判断して提案しました」と語ります。
「『リモートPCアレイ』を活用したデンサンの提案はVDIと比較すると、2/3程度のコストで物理PCをなくすという要件を満たしつつ導入が可能で、さらに、物理PCと比較すると、ディスプレイやキーボード、マウスといった故障しやすい部分がないこと、さらにサーバールームにPCが集約されることにより、管理上のセキュリティも上がることから採用を決めました。」(山内氏)

140台分のPCを7台の「リモートPCアレイ」に集約
省スペースと管理コストの削減を実現

田上 直朗 氏
総合政策課 情報政策係
主任主事
田上 直朗 氏
最終的に西都市役所では個人番号利用事務系の業務を行う市民課、税務課、健康管理課、福祉事務所など職員用として140ユーザー分のPCを賄うことができる「リモートPCアレイ」7台の導入を決定。導入決定後6か月後から利用を開始しました。
西都市総合政策課の田上 直朗氏は「物理PCのリプレースでは、個人番号利用事務系業務の使用頻度にかかわらず人数分のPCを揃えておく必要がありましたが、『リモートPCアレイ』に切り替えたことで、常時利用ユーザーと使用頻度が低いユーザーとで運用方法を変更し、台数を抑えることができました」と語ります。
山内氏は「もちろん物理PCが減った分、執務スペースは広がって業務がしやすくなりましたし、スペースが有効に使えるようになった分、ミスが減ったという職員もおります。セキュリティの面では、物理PCにカードリーダーを接続してあり、『リモートPCアレイ』に接続する際でもパスワード+ICカードを使った二要素認証という、物理PCを使用していたときと同様のセキュリティレベルを維持できているのでなんの問題もありません」といいます。

「まだ導入して間もないので、リモートPCアレイにトラブルは起きていませんが、仮にトラブルが発生しても、別の使っていないカートリッジを使うことができるので、トラブルによって住民の方々に御迷惑をおかけすることもなく業務を続けることができるようになったと考えています。その面でも『リモートPCアレイ』を導入したメリットを感じております。」(山内氏)
システム概念図
システム概念図

お客様情報

お客様名 西都市役所
所在地 宮崎県西都市聖陵町2-1
自治体概要 西都市は、宮崎県の中央部に位置する自然豊かな地域です。温暖な気候と広大な平野に恵まれ、農業が盛んで特にマンゴーや米の生産が有名です。市内には国の特別史跡に指定された「西都原古墳群」があり、古代からの歴史と文化を感じることができます。また、自然景観も魅力で、川遊びが楽しめる一ツ瀬川など、観光やレジャーにも最適です。
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