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導入事例 - 巣鴨信用金庫様

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導入の背景

2002年に大規模なシステム更改を行った際に準備に一年以上かかるという大変な労力を費やした経験から、仮想デスクトップにより「システムの更新」、「メンテナンス」、「セキュリティ」という課題を一挙に解決したい

評価

  • これまでクライアント側で実施していたアプリケーションの導入と更新がサーバ側の作業だけで完了することに加え、端末の修理・交換が容易になることにより、メンテナンス作業の大幅な効率化
  • 業務データをデータセンター側で管理し、各端末にはデータを保持しないため、強固なセキュリティを実現。また、いつ何処で誰が何を使用したかという詳細なログがサーバ側に記録されるため、不正アクセスの防止・検知に役立つなど、セキュリティレベルが飛躍的に向上
  • 5年で3割のTCO削減を試算

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金融機関から金融ホスピタリティへ お客様にホスピタリティを提供する巣鴨信用金庫

ロゴ 巣鴨信用金庫本店でのある午後。多くのお客様が3階ホールに集まり歓声を上げます。
巣鴨信用金庫ではとげぬき地蔵尊の縁日のある「4」のつく営業日、本店3Fを『おもてなし処』と名付けた休憩所として提供し、お茶とお煎餅を無料サービスしています。また毎月14日には若手落語家による「お楽しみ演芸会」も開催、来場者はのべ80万人を数えています。
1922年(大正11年)に産声をあげた巣鴨信用金庫は90年あまりの長い歴史の中、一貫して「地域のお客様の繁栄と豊かな暮らしづくりのお手伝い」という経営理念に即した活動を続けています。『おもてなし処』や「お楽しみ演芸会」は、地域に貢献し、地域とともに歩む姿勢の象徴のひとつとなっています。

システムの更新・メンテナンスとセキュリティの確保という課題が発生

亀井様 そんな、地域に愛される同金庫を側面から支えるITシステム担当部署である事務部システムの亀井淳一氏は「システムの更新、メンテナンス」そして「セキュリティ」という二つの課題の解決に向けITインフラの変革に取り組んでいました。

「システム更改の際に、順次切り替えることはできないだろうか。データベース・サーバへの接続モジュールを一度に更新できるような簡単な手段はないのだろうか。また、各職員の机上にPCが固定されているリスクも早急に解決しなければならない。」

この背景には、2002年に大規模なシステム更改を行った際に、データベースの切り替えに合わせて、クライアント側のプログラムも更新しなければならないため全部を一斉に入れ替えなければならず、準備に一年以上かかるという大変な労力を費やしたという経験がありました。
これらの課題を解決するため、長期的なコスト等も考慮した上で、同金庫はシンクライアント端末を利用した仮想デスクトップ環境を構築することに決定しました。
2009年5月に本プロジェクトを推進した日本アイ・ビー・エムとアセンテックは、同金庫の関係者にデモを実施し、その直後には、同金庫内に実証のための環境を構築、お客様の目で実際に確認していただきました。その結果、

「アプリケーションを実際に導入し、レスポンスを含めた使い勝手を検証しました。その結果、全く問題ありませんでした。書類だけでは判断が難しかったのですが、実際に目で見ることにより十分理解できました」

と、同金庫佐野吉弥理事より高い評価を頂きました。

全金庫に500台ものWyseシンクラアイントを導入。
運用・管理面やセキュリティ面の利点に加え、ユーザ利便性も実現。

同金庫のシンクライアント環境では、端末にWyse S10シンクライアントを導入し、サーバ側には仮想デスクトップ環境において高い信頼性を誇るIBM BladeCenter HS22サーバ上に、仮想化環境を実現するシトリックス社Citrix XenApp が搭載されるという構成となっています。
このプロジェクトは2009年5月に開始し、さまざまな検証が行われた上で採用に至り、2010年2月から7月に、8拠点、約200ユーザの移行を完了し、2010年末までには、44の全営業店と本部に拡大されました。 最終的には500台ものWyse S10シンクライアントが導入されました。
これにより、業務データをデータセンター側で管理し、各端末にはデータを保持しないため、強固なセキュリティを実現しました。また、これまでクライアント側で実施していたアプリケーションの導入と更新がサーバ側の作業だけで完了することに加え、端末の修理・交換が容易になることにより、メンテナンス作業の大幅な効率化も実現しました。
さらに利用者側においても、Wyseシンクライアントのわずか6秒という超高速起動により、業務効率が大幅に向上、かつ、各ユーザ固有のクライアント環境がXenApp サーバ上で仮想的に実現し、ユーザはあたかも自分のPCで作業をしているかのように、オフィス・アプリケーションなどを使用でき、これまでの業務環境と変わらない利便性がもたらされました。

5年間で3割ものTCO削減を期待。
また金融機関としての社会性に応える極めて高いセキュリティ性も実現。

Wyse このWyseシンクライアントと仮想デスクトップ環境の導入により、運用・管理面の劇的な効率化や、端末の起動時間の短縮、消費電力の大幅な低減、さらに、端末の修理や交換の負担低減などにより、大幅なTCO(Total Cost of Ownership)削減を見込んでいます。試算によると、5年間の累計コストが約3割下がると期待されています。
さらに、ユーザ管理を中央で一括して行えるため、ユーザ・グループごとに利用可能なアプリケーションを設定するなどの制御を行うことができ、ユーザのアクセスについても、いつ何処で誰が何を使用したかという詳細なログがサーバ側に記録されるため、不正アクセスの防止・検知に役立つなど、セキュリティレベルが飛躍的に向上します。これにより、高い社会的責任を要求される金融機関として、それに十分応えるだけのIT基盤を確保することができたと言えるでしょう。

デスクトップインフラの最適化から、さらに次のステージへ

プロジェクト・マネージャーの役割を担っている亀井淳一氏は、日本アイ・ビー・エムとアセンテックが担当した今回のプロジェクトについて次のように述べています。

「環境を非常に短い期間で作っていただきました。2-3日で、ほぼ満点の環境ができあがってきました。我々がめざそうとしているものが、具体的に目の前に絵を描くように構築され、対応力がすばらしいと思いました」

また、アセンテックのサポート面での対応についても「極めて献身的にサポートをしてもらい本当に感謝しています」と評価いただきました。
これに加え、Wyseシンクライアントの起動スピードやそのコンパクトさによるオフィス利用効率の向上、そしてWTOS(Wyse Thin OS)のゼロコンフィグレーション機能による運用効率の向上という側面においても、次のように述べています。

「わずか6秒という圧倒的 な起動スピードには本当に驚いています。またWTOSにより、ローカル設定が最小限で済むとともに、ユーザ管理を中央で一括して行えるため、運用効率が飛躍的に向上するなど、期待通りの機能を発揮してくれています。」

同金庫においては、今後、どこからでも、どの端末でも利用できる仮想デスクトップのメリットをさらに活用していきたいと考えています。具体的には、営業職員がモバイル端末などを利用し、より効率的な営業活動を展開したり、お客様サービスを拡充する、また会議での活用やe-ラーンニングなど、これまでにないIT活用のビジョンが大きく広がっています。

お客様情報

お客様名 巣鴨信用金庫
所在地 〒170-8477 東京都豊島区巣鴨2丁目10番2号
業種 金融機関

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