迫る2025年10月のWindows10サポート終了!
金融機関のDX推進を阻害するレガシーアプリ問題を解決するには

迫る2025年10月のWindows10サポート終了!金融機関のDX推進を阻害するレガシーアプリ問題を解決するには

DX待ったなしの金融業界の大きな障壁、レガシーシステム

2018年に経済産業省が発表した「DXレポート」では、国内のあらゆる産業がデジタル化による業務変革、DX(デジタル・トランスフォーメーション)を迅速に進める必要があり、老朽化した既存システム、いわゆるレガシーシステムを使い続けると、2025年以降、大きな経済損失につながる「2025年の崖」に陥ると警告しています。

この対象にはもちろん金融業界も含まれます。DXレポートが発表された2018年当時の調査で、唯一「既にレガシーシステムはない」という回答がまったくなかったのが金融業界でした。さらに6割以上の金融機関が、レガシーシステムが半分以上残っていると回答しています。

この調査から5年以上経っており、現在では改善されつつあるとは考えられますが、いまだレガシーシステムを残す金融機関が多いことは想像に固くありません。

課題はわかっていてもすぐに使うことはやめられない

なぜ、金融機関にレガシーシステムが多いのか。それは金融業界特有の事情によるところが多いと考えられます。

一つは信頼性と正確性が最優先のため、簡単にシステムを更新できないということです。金融系のシステムは、1円たりとも誤差があってはいけないので、システムの更新には慎重に慎重を期する必要があります。

もう一つは、長い期間使われる可能性があるということです。金融商品によっては長期契約、長期満期のものもあるため、これらの商品用アプリを稼働させる必要があるからです。

ところが、これらのシステム・アプリと、日々更新が進むOSは時間を追うごとに互換性が低くなっていきます。したがって、これらのレガシーシステム、レガシーアプリを動かすために古いOSを動かす環境を温存し続ける必要があります。

これはDXを大きく阻害するだけでなく、ハードウェアの保守コスト負担や、さらにはセキュリティリスクを高める原因にもなります。

コンテナ化でレガシーアプリ環境を延命

では、レガシーアプリを使い続けるために、DXを諦めて、古いOS環境を使い続けなくてはいけないのでしょうか。

このような課題を解決する一つの方法として、仮想化技術の一つであるレガシーアプリの「コンテナ化」という手法があります。

「コンテナ化」とは、その名の通り、レガシーアプリを仮想的なコンテナに格納(パッケージ化)し、サーバに保存。アプリを使用する際には、コンテナをクライアントPCに配信。クライアントPC上でパッケージ化したアプリを稼働させることが可能です。

Windowsアプリケーションをコンテナ化できるCloudpaging

「Numecent Cloudpaging」はこのコンテナ技術を使ってレガシーアプリを、最新のWindows OS上でも稼働させることができるシステムです。

独自の「Cloudpaging技術」により、コンテナ実行環境はクライアントPCのOSと完全に分離されているため、一度パッケージ化したレガシーアプリは、クライアントPCのOSが変わっても、そのまま稼働させることが可能です。

これにより、レガシーアプリを使い続けることができ、延命作業や、管理・移行のコストを大幅に削減することができます。また、ユーザー環境がレガシーアプリに引きずられることなく最新のシステムに更新できるため、DXを推進するための障壁を解消することができます。

クライアントPC側にはコンテナ実行環境となるエージェント「Cloudpaging Player」をインストールするだけで、個別にアプリをインストールする必要はありません。

パッケージ化されたアプリは、元容量の5%程度にコンパクト化され、サーバからの配信されるため、ネットワークの負荷は少なく、短時間で起動が可能です。極めてコンパクト化されるにも関わらず、アプリは一切改変されないため、互換性の問題もありません。

レガシーアプリ環境では課題となるセキュリティリスクに関しても、OSから分離されているため、安全に使い続けることができます。

レガシーアプリと最新OS環境を両立できる「Numecent Cloudpaging」は、金融機関のDX推進の環境を整備するための強力なツールとなります。レガシーアプリ運用でお困りのご担当者の方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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