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最終更新日:2012年6月11日
014. クライアントのキーボード レイアウト (IME等) を無視して常にサーバー側のキーボード レイアウトを使用する方法
現象
ThinClient から サーバー (ターミナルサーバー、XenApp サーバー、XenDesktop 上の VM、VMwareView 上の VM 等) へログオンする際、以下のようなキーボード レイアウトに関する事象が発生する可能性があります。

・ログオン先の環境にて、適切ではないキーボード レイアウトが選択された状態となり、日本語が入力出来ない。
・ログオン先の環境からのログオフ後、ログオン先のキーボード レイアウトが維持されない。

要因
クライアントからサーバーへログオンする際、そのセッション内で使用される既定のキーボード レイアウトは、以下のようなロジックで決定されます。

1. クライアント既定のキーボード レイアウト (IME等) がログオン先で利用可能な場合は、クライアント既定のキーボード レイアウトがマッピングされる

2. クライアント既定のキーボード レイアウト (IME等) がログオン先で利用できない場合は、ログオン先既定のキーボード レイアウトが使用される

ThinClient のローカルにて日本語入力を考慮していない等、適切なキーボード レイアウトを保持していない状況にも関わらず、ログオン先の環境にて 1. のロジックにより、クライアント側のキーボード レイアウトがそのままマッピングされ、結果として上述のような事象が発生する可能性があります。

回避策
ログオン先の環境へ管理者権限で以下のレジストリを設定し OS を再起動します。
これにより、ICA、もしくは RDP ログオン時にクライアント側のキーボード レイアウトの設定は無視され、ログオン先のキーボード レイアウトが常に使用されるようになります。
キー : HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Keyboard Layout
名前 : IgnoreRemoteKeyboardLayout
種類 : REG_DWORD
値のデータ : 1
なお、VMwareView 環境の VM へ PCoIP にてログオンする場合は、ログオン先の環境にて以下レジストリを設定します。
キー : HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Teradici\PCoIP\pcoip_admin
名前 : pcoip.ignore_host_default_input_lang_synch
種類 : REG_DWORD
値のデータ: 1
レジストリ エディタについて
レジストリ エディタの誤った使用は、システム全般に渡る重大な問題を引き起こす可能性があります。
こうした問題を解決するためには、Windows をインストールしなおさなければいけません。
レジストリ エディタを使用することによって引き起こされた障害の解決については、一切保証しておりません。
レジストリエディタを使用する場合には、お客様の責任において使用してください。

参考情報
How the "Regional and Language Options" settings in Windows Server 2003 are applied
http://support.microsoft.com/kb/924852/en-us
Configuring PCoIP session variables
http://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?language=en_US&cmd=displayKC&externalId=1014686

回避しない場合
上述レジストリが設定されている状況にもかかわらず、クライアント側のキーボード レイアウトが使用されてしまう場合は、以下修正パッチを適用ください。

The IgnoreRemoteKeyboardLayout registry entry has no effect in Windows Server 2003
http://support.microsoft.com/kb/842136/en-us
The IgnoreRemoteKeyboardLayout registry entry does not work on a Windows XP-based computer
http://support.microsoft.com/kb/924271/en-us

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